この記事の登場キャラクター
🙋♀️ はるのみ — Shopifyテーマ開発者。新しいツールはまず試してみるタイプ。
🤖 コードくん — はるのみの相棒のコードマスコット。技術的なことをやさしく解説してくれる。
はじめに
2026年4月9日、ShopifyがAI Toolkitを正式に発表しました。Claude Code・Cursor・VS Codeなどのツールから、Shopifyストアを直接操作できるようになるという大型アップデートです。
🙋♀️「管理画面を開かなくてもブログ投稿できるってこと…?試してみたい!」
🤖「やってみよう! 結論から言うと、Notionの素案をClaude Code経由でShopifyブログに下書き投稿するところまで、ターミナルだけで完結できたよ。」
この記事では、Shopifyテーマ開発者の視点から、AI Toolkitの導入手順とブログ記事投稿を実践した流れをまとめます。「AI Toolkitって何ができるの?」「導入って難しい?」と感じている方の参考になれば嬉しいです。
Shopify AI Toolkitとは
🙋♀️「そもそもAI Toolkitって何なの? ざっくり教えて。」
🤖「たとえ話で説明するね。今までのShopify管理画面はお店のレジカウンターだったんだ。商品を登録するにも、ブログを書くにも、必ずカウンターまで歩いていく必要があった。」
🙋♀️「うんうん、毎回ログインしてポチポチ…って感じだよね。」
🤖「AI Toolkitは、そのカウンターに電話回線を引いたようなもの。自分のデスク(ターミナル)から電話一本で『ブログ記事を下書きで入れておいて』とお願いできるようになったんだよ。」
🙋♀️「なるほど! わざわざカウンターまで行かなくてよくなるんだ。」
できること
AI Toolkitには16種類のスキルが用意されています。主なものを紹介します。
| スキル | できること |
|---|---|
| shopify-admin | 商品・注文・顧客データの取得や操作 |
| shopify-admin-execution | GraphQLクエリの実行(実際にストアを操作) |
| shopify-liquid | Liquidテーマの開発支援 |
| shopify-custom-data | メタフィールド・メタオブジェクトの設計 |
| shopify-dev | Shopify公式ドキュメントの横断検索 |
🤖「テーマ開発者にとって特に嬉しいのは、shopify-liquidとshopify-admin-executionの2つ。Liquidの相談をしながらコードが書けて、管理画面を開かずにデータ操作もできるんだ。」
環境準備
1. Shopify CLIのアップデート
🙋♀️「さっそく使ってみよう! …と思ったんだけど、いきなりつまずいたんだよね。」
🤖「何があったの?」
🙋♀️「AI Toolkitの
shopify store executeってコマンドを使いたかったんだけど、『そんなコマンドないよ』って怒られた…。」
🤖「それはShopify CLIのバージョンが古いのが原因だよ。
shopify store executeはCLI 3.93以上で追加された機能なんだ。まずバージョンを確認してみよう。」
# バージョン確認
shopify version
# → 3.79.0(古い!)🙋♀️「3.79だった…。どうやってアップデートするの?」
🤖「まずどの方法でインストールしたかを確認するのが大事。Homebrewとnpmでは更新コマンドが違うからね。」
# インストール元を確認
which shopify
# → /opt/homebrew/bin/shopify ← Homebrewだ!
# Homebrewの場合
brew upgrade shopify-cli
# npmの場合
npm install -g @shopify/cli@latest🙋♀️「私はHomebrewだった。
brew upgradeしたら3.93.2になったよ!」
⚠️ つまずきポイント: npmでnpm install -g @shopify/cli@latestを実行したら、Homebrewの既存ファイルと競合してエラーになることがあります。which shopifyでインストール元を確認して、同じパッケージマネージャーで更新しましょう。
2. AI Toolkitプラグインのインストール
🤖「次に、Claude CodeにAI Toolkitのプラグインをインストールするよ。これは1行で終わる。」
claude plugin install shopify-ai-toolkit🙋♀️「これだけ?」
🤖「これだけ。16個のスキルが全部使えるようになるよ。しかもどのディレクトリでClaude Codeを起動しても有効だから、プロジェクトごとにインストールし直す必要もなし。」
3. ストアとの認証
🙋♀️「ここが一番わかりにくかったところ。」
🤖「うん、初めての人にはちょっと戸惑うよね。でもやることはシンプルで、CLIとストアをつなぐ鍵を発行するだけなんだ。」
shopify store auth --store あなたのストア.myshopify.com --scopes read_content,write_content🙋♀️「実行したらブラウザが開いて、なんかアプリのインストール画面が出てきたんだけど…。」
🤖「shopify-cli-connector-app っていうShopify公式アプリだよ。CLIからストアのAPIにアクセスするための『鍵』みたいなもの。無料で、請求は一切発生しないから安心して『承認する』を押して大丈夫。」
🙋♀️「なるほど、公式アプリなんだね。それなら安心。」
⚠️ つまずきポイント①: --scopesにはやりたい操作に必要な権限を指定します。ブログ記事を投稿するならwrite_contentが必須です。最初にread_contentだけで認証すると、投稿時にエラーになります。
⚠️ つまずきポイント②: 認証コマンドを途中で中断して再実行すると、「ポートが使用中」というエラーが出ることがあります。少し待ってから再実行すれば解決します。
実践:ブログ記事をClaude Codeから投稿する
ステップ1:ブログ一覧の確認
🤖「まず、ストアにどんなブログがあるか確認しよう。」
shopify store execute \
--store あなたのストア.myshopify.com \
--query 'query { blogs(first: 10) { nodes { id title handle } } }'🙋♀️「おお、ちゃんとブログの名前とIDが返ってきた! 私のストアには『ニュース』と『実装記録』と『Works』の3つがあるみたい。」
🤖「今回は『実装記録』ブログに投稿してみようか。ブログIDをメモしておいてね。」
ステップ2:記事データの準備
🙋♀️「投稿する記事のデータはどうやって準備するの?」
🤖「JSON形式でファイルに書き出すのがおすすめ。コマンドラインに直接長い本文を書くと、文字のエスケープで苦労するからね。」
{
"article": {
"blogId": "gid://shopify/Blog/XXXXXXXXX",
"author": { "name": "はるのみ" },
"title": "記事タイトル",
"handle": "url-slug",
"body": "<h2>見出し</h2><p>本文をHTMLで記述</p>",
"summary": "記事の概要(メタディスクリプション)",
"isPublished": false,
"tags": ["Shopify", "タグ1", "タグ2"]
}
}🙋♀️「
authorって省略できないの?」
🤖「できないんだ。
authorは必須フィールドで、省略するとAPIエラーになる。実は私もここでハマったんだよね。」
🙋♀️「
isPublished: falseにすると下書きになるんだね。いきなり公開されないのは安心。」
🤖「あと注意点がもう一つ。
bodyにはHTMLで記述するよ。MarkdownじゃなくてHTMLね。」
ステップ3:投稿の実行
🤖「準備ができたら、いよいよ投稿だよ。」
shopify store execute \
--store あなたのストア.myshopify.com \
--allow-mutations \
--query 'mutation CreateArticle($article: ArticleCreateInput!) {
articleCreate(article: $article) {
article { id title handle tags }
userErrors { field message }
}
}' \
--variables "$(cat /tmp/article-variables.json)"🙋♀️「
--allow-mutationsって何?」
🤖「安全装置だよ。データを変更する操作(ミューテーション)は、このフラグを付けないと実行されないようになっているんだ。『本当に変更していいですよ』という意思表示だね。」
🙋♀️「実行したら…できた!!」
記事ID: gid://shopify/Article/564576518225
タイトル: Shopifyブログに自動番号付き目次を実装する方法
ステータス: 下書き(非公開)🙋♀️「管理画面で確認したら、ちゃんと下書きが入ってる! すごい!」
実際のワークフロー:Notion → Claude Code → Shopify
今回わかったのは、Notion → Claude Code → Shopifyという流れでブログ投稿が完結できるということです。
🤖「全体の流れを整理すると、こうなるよ。」
| ステップ | やること | 使うツール |
|---|---|---|
| ① | 素案を書く | Notion(普段の作業ログでOK) |
| ② | 記事を仕上げる | Claude Code(構成・SEO最適化) |
| ③ | 下書き投稿 | Claude Code → Admin API |
| ④ | 最終確認&公開 | Shopify管理画面 |
🙋♀️「毎回管理画面にログインして、エディタに本文をコピペして…っていう手間がなくなるのは地味に大きい。」
🤖「特にコードブロックを含む技術記事だと、管理画面のエディタで整形するのが面倒だったからね。HTMLで一発投稿できるのは助かるよ。」
おまけ:図解やイラストも試してみた
ブログ記事に図解やイラストを入れたくて、いくつかの方法を試してみました。
Figma MCP(FigJam)で図解
🙋♀️「Figma MCPでフローチャートを自動生成してみたんだけど…」
🤖「どうだった?」
🙋♀️「正直、ブログ用としてはわかりづらかった。技術ドキュメント向けの図解としてはありだけど、初心者に読んでもらう記事には合わない感じ。」
Gemini(Nano Banana 2)でイラスト生成
🙋♀️「そこで、Geminiの画像生成機能を試してみたら、これが大当たり!」
🤖「Claude Codeには画像生成機能がないけど、Claude側でイラスト用のプロンプトを作って、Geminiで画像生成するっていう合わせ技が使えるんだよね。」
🙋♀️「この記事のアイキャッチも、その方法で作りました。プロンプトにキャラクターの特徴(髪型、服装など)を入れると、統一感のあるイラストが作れるよ。」
まとめ
🤖「今回わかったことを振り返ろう。」
環境構築のポイント:
- Shopify CLI 3.93以上へのアップデートが必要
-
shopify store authでストア認証 → shopify-cli-connector-appをインストール -
claude plugin install shopify-ai-toolkitでプラグイン導入
ブログ投稿のポイント:
-
shopify store execute+--allow-mutationsで記事を投稿 -
authorフィールドは必須(忘れるとエラー) - JSONファイルに書き出して
--variablesで渡すのがおすすめ
🙋♀️「正直、最初のCLIアップデートやストア認証でちょっと手間取ったけど、一度セットアップすれば後はスムーズ。ターミナルから離れずにブログ投稿できるのは、開発者にとってかなり便利だなと感じました。」
🤖「AI Toolkitはブログ投稿以外にも、商品データの取得やメタフィールドの操作など、できることがたくさんあるよ。まずは練習ストアで試してみて、慣れてきたら本番のワークフローに組み込んでいくのがおすすめ。」
🙋♀️「次は、テーマのLiquidカスタマイズもAI Toolkitで試してみたいと思います!」
関連タグ
Shopify, AI Toolkit, Claude Code, MCP, Admin API, GraphQL, ブログ投稿, 自動化
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